シニア転職における面接での答え方

シニア転職に限ったことではないのですが、転職における面接では質問に対する答え方というものが重要になってきます。仮にそれが同じ内容の答えであっても、その答え方によって印象というのはガラリと変わってくるものなのです。ここでは、シニア転職における面接での答え方についてご紹介していきたいと思います。

 

・職務経験について聞かれたときには?

シニア転職に限らず、転職活動となってくると必ず職務経験につて聞かれることになるかと思います。これは定番というよりも聞かれて当たり前の内容になりますので、やはりしっかりと事前に答え方というものを考えておきたいところです。

シニア世代の方であれば、職務経験というのはかなりあるかと思います。しかしながら、だからといってそれをすべて述べればいいというわけではありません。あまりにも長々と答えていると、途中で面接官が聞く気を失ってしまい「もういいです」と言われてしまう可能性もあります。大切なのは、数ある職務経験から必要なものをピックアップすることなのです。今まさに面接を受けているその企業で活かせるであろう職務経験をピックアップして答えることが重要です。

また、転職活動の面接で職務経験について聞かれるときというのは、履歴書や職務経歴書に記載されている内容を確認するという意味合いもあります。履歴書や職務経歴書と答えが違っているというのは、絶対にNGです。もちろん、履歴書や職務経歴書に書ききれなかった部分を補足する形で答えるのであれば問題はありませんが、履歴書や職務経歴書に書かれている内容と答えている内容が違うということは絶対に避けなければいけません。単なる言い間違いであっても、やはりそれだけで信頼を失ってしまうものです。

ただ、だからといって履歴書や職務経歴書に書かれている内容を丸暗記すればいいというものでもありません。丸暗記したことを答えたとしても、「そんなことは履歴書や職務経歴書を見ればわかる」と思われてしまいます。履歴書や職務経歴書に書かれていることは読めばわかるのですから、ざっと職務経験全体の流れを簡単に押さえたその中で自分の強みとしてアピールできるような部分を強調することが大切です。

 

・退職理由について聞かれたときには?

転職活動において、退職理由というのも必ず聞かれる質問のひとつです。退職理由に関しては悩ましいところもあるでしょう。というのも、今まさに転職活動をしているという方の中には、ネガティブな理由で退職をしている方もいるのではないでしょうか?仮に前の職場に対して不満があって辞めた場合、それをそのまま素直に伝えてしまうと退職理由がネガティブなものとして受け取られてしまいます。やはりネガティブに受け取られてしまうと、印象が悪くなってしまいます。

だからこそ、退職理由に関しては言い換えというものが重要になってきます。もちろん、嘘をつくのはいけないのですが、ものには言い様というものがあります。仮にネガティブな理由で退職した場合でも、それをポジティブな表現で言い換えるようにしましょう。そもそも辞めるということ自体が新しいスタートのための第一歩なのですから、言い換えようと思えばいくらでも言い換えはできるはずです。

また、その上で退職理由は簡潔に述べるようにしましょう。ついつい身の上話や苦労話になってしまいがちなのですが、単なる自分語りになってしまうとこれもあまり印象がよくありません。簡潔に述べられるように実際に文章化して、面接前には何度も練習するようにしましょう。

 

・志望動機について聞かれたときには?

志望動機も必ず聞かれることなのですが、面接官はただ単に志望動機を聞きたいだけで聞いているわけではありません。純粋に志望動機を聞いて、その上で「うちで活躍してくれるのか」という部分を確認したいのです。

言うまでもなく、「お給料がいいので」といった志望理由ではどうにもなりません。その時点で選ばれなくなってしまうといっても過言ではないでしょう。志望動機で面接官を唸らせるためには、その企業についてしっかりとリサーチをすることが大切なのです。数ある企業の中でなぜそこなのかという部分を明確に説明できると、説得力のある志望動機となるでしょう。

シニア転職における面接での注意点

シニア転職に限ったことではないのですが、転職活動において面接というのはとても重要なポイントになってきます。しかしながら、この面接において大きなミスをしてしまう方も少なくありません。シニア世代の方であれば、面接官がだいぶ年下であるということもあるでしょう。こういった部分もあり、シニア世代の方の転職だからこそ注意しておきたいポイントがいくつかあるのです。

 

・面接はだいたい30分くらい

面接の時間というのは、企業によってまったく異なってきます。それこそ「大丈夫なのか?」と不安になるほどスピーディーに終わらせてしまうところもありますし、自分を含めて他の転職希望者もヘトヘトになるくらいに長時間となるところもあります。ただ、転職活動における面接というのはだいたい30分くらいのところが多いです。まずはこれを頭の中に入れておきましょう。

転職活動における面接がだいたい30分だとしたら、その30分はだいたい10分ずつで3つのブロックにわけることができます。最初の10分が入室にあたっての振る舞いや挨拶、職務経歴や退職理由、志望理由といったものを見極める時間です。次の10分では勤めていた会社や職務についての質問、転職を希望している企業やその職務についての質問などより深いところまで突っ込んでくるようになります。そして、最後の10分では転職を希望している本人からの質問といった具合です。もちろん、退出するときの振る舞いや挨拶といった部分も見られています。

これは一般的にもよく言われていることなのですが、採用するかどうかというのは入室してから比較的早い段階で決まると言われています。つまり、最初の10分が重要になってきます。もちろん、面接時間の中で重要ではない時間というのはないのですが、最初の10分に関しては特に入念にシミュレーションをし、練習を重ねておきたいところです。

 

・振る舞いや態度に注意しよう!

入室から退出するまで、振る舞いや態度といったものもよく見られています。シニア世代の方であれば、やはりある程度の立場で活躍していたという方も多いでしょう。そういう方ほど気を付けてほしいのが、横柄な振る舞いや態度になっていないかという部分です。例えばの話ですが、社長として頑張ってきた方がまったく見知らぬ相手にも最初から偉そうに振る舞うといったことはよくあるものです。変な言い方になりますが、横柄な振る舞いや態度が普通になっている可能性があるのです。

特に、シニア転職となってくると面接官が自分よりもだいぶ年下ということも出てくるでしょう。そういったとき、無意識のうちにかつての部下に接するような横柄な振る舞いや態度をとってしまうという方は少なくありません。本人としてはそれが普通のつもりなので、なかなか自分自身では気づきにくい部分でもあります。実際に人から指摘されて気づいたというケースも少なくありません。面接の練習をする際には、自分の振る舞いや態度に問題がないかを客観的に分析してもらいましょう。

 

・キャッチボールを意識する

シニア世代の方の中には、言いたいことや伝えたいことがあるとそれを一方的に主張するというタイプの方もいます。それも相手の話を遮ってまで主張するのです。こういった傾向はシニア世代にはよく見られる特徴とも言われているのですが、自分が一方的にボールを投げ続けていないかを意識してみましょう。

面接というのは、コミュニケーションです。質問されてそれに答えて、逆に質問をしてそれに答えてもらってというキャッチボールをする時間でもあるのです。言いたいことや伝えたいことが山ほどあるのはわかるのですが、それが一方的になってしまってはいけません。一方的に自分の主張ばかりをまくしたてると、相手への配慮がない、協調性がないといった判断を下されてしまうこともあるのです。

 

・面接の途中で失敗したと思ったら最後の質問で巻き返しを

面接官の反応を見て、「失敗したな」と思うことは誰にだってあるでしょう。もちろん、それが面接官の演技である可能性もあるのですが、本人に失敗した自覚があるのであれば本当に失敗している可能性が高いです。そういう場合には、最後の質問で巻き返しをしていきましょう。

面接中の失敗というのは、面接中に取り戻すことができます。その中でも最後の質問というのはこれ以上ないチャンスになりますので、是非活用していきましょう。訂正したい内容や伝え直したい内容を伝えられるような質問にすることが大切です。

シニア転職における書類を送るときのポイント

シニア世代の方が転職する場合、やはりリニア世代だからこそ求められる部分があります。特に、シニア世代というだけで若い世代とは違って経験もあって、マナーも完璧と思われてしまうものです。実際にそれがシニア世代の方の魅力でもあるのですが、こういった期待があるからこそ、相手の期待を裏切ってしまったときに大きなマイナスとなってしまいます。シニア世代だからこそ抱かれてしまう期待を裏切らないためにも、シニア転職における書類を送るときのポイントを押さえていきましょう。

 

添え状を忘れない

若い世代の方であれば添え状のことを知らないということもありますし、添え状を忘れるといったこともあります。しかしながら、シニア世代の方であれば添え状については当然ご存知でしょうし、忘れてはいけないものであることも十分に理解しているかと思います。添え状なしでも採用してもらえたという方も実際にはいるのですが、添え状というのはひとつのマナーです。シニア世代の方というのはマナーについてきちんと理解した上で実践しているというイメージがあるからこそ、絶対に忘れないようにしておきたいものです。

添え状というのは、同封するだけでかなり印象がよくなります。添え状の中身に関してですが、挨拶から入って、応募書類を送付する旨とちょっとしたアピール、最後の挨拶で結んで、その後に今回送付する書類がそれぞれ何通なのかを記載しておきます。添え状の中でダラダラと書き連ねる必要はありませんし、逆にダラダラと書き連ねてしまうと印象が悪くなってしまいます。ビジネス文書になりますので、わかりやすく簡潔にという部分を意識していきましょう。

 

折り目のない書類を送付する

転職活動の際に、小さめの封筒に書類を折りたたんで送付するという方も多いかと思います。これは決してマナー違反ではないのですが、正直なところ、あまり印象はよくありません。というのも、相手がその書類を受け取ったときに折りたたまれた書類をいちいち広げていかなければいけないからです。相手に手間をかけさせてしまうことになりますし、かなりの数の書類をチェックする中で「面倒だ」と思わせてしまう可能性があります。

そのため、基本的に書類は折る必要がない封筒で送付するようにしましょう。要は、A4サイズの用紙がすっぽりと入ってしまうような封筒です。折り目のない書類を送付することによって、ストレスなく書類をチェックしてもらうことができますし、印象が悪くなってしまうこともないのです。大きめの封筒にそのまま書類を入れるのもいいですが、無色透明のクリアファイルに書類を入れることによってより気遣いしていることをアピールすることができます。

 

わかりやすく見やすい文字で書く

履歴書や職務経歴書、封筒の宛名など印刷ではなく、直接書き込む場所もあるかと思います。そういった部分では当たり前のことなのですが、わかりやすく見やすい文字で書くようにしましょう。というのも、シニア世代の方というのはそれこそ書道のような達筆で書かれる方も少なくありません。もちろん、それはそれで素敵なのですが転職を希望されるシニア世代の方よりも年下の方が書類をチェックすることもありますので、そうなってくると達筆すぎて読めないということが起こり得るのです。自分よりも年下の人間や若い世代が書類を確認するということも考慮して、誰にでもわかるような見やすい文字で書くようにしましょう。

もちろん、文字のバランスなども意識しておきましょう。小さすぎる文字や大きすぎる文字、斜めになっている文字といったものは好ましくありません。

また、これも言うまでもないことなのですが、万が一書いている途中で誤字や脱字に気づいたのであれば最初から書き直すようにしましょう。修正液や二重線でそのまま訂正しようとする方もまれにいるのですが、これでは書き直す手間を省いていることがそのまま伝わってしまいます。いろいろなところに書類を送ることを考えると確かに書き直す手間は省きたいところですが、最初から書き直すようにしましょう。うっすらと下書きをしておくとミスを減らすことができます。

シニア転職でよく使われるツールとそれぞれのメリット・デメリット

シニア世代の方に限らず、転職の際にはツールを活用していくことになります。例えば、求人情報誌やサイトといったものです。ただ、それぞれのツールにはメリットとデメリットがあります。そのメリットとデメリットを把握した上で、ツールを選んだり、使い分けたりする必要があります。ここでは、シニア転職でよくツールとそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介していきたいと思います。

 

求人情報誌や求人サイト

まず挙げられるのが求人情報誌や求人サイトです。求人情報誌と求人サイトというのは、求人が掲載されている媒体が違うだけです。紙に印刷されているのか、ウェブ上に掲載されているのかという違いのみと考えていいでしょう。もちろん、どこの求人情報誌なのかどこの求人サイトなのかによって、掲載されている求人も違ってきますがこれは当たり前のことです。

基本的に掲載されている媒体が違うのみですので、メリットとデメリットは同じです。例えば、メリットとしては直接企業にコンタクトを取ることができるという部分が挙げられます。自分から電話をかけたり、書類を送ったりすることになりますので、直接的なやり取りができるのです。自分で積極的に動いていきたいという方にとってはまさにぴったりのツールと言えるでしょう。

一方でデメリットとして挙げられるのは、サポートがないという点です。というのも、求人情報誌や求人サイトというのはあくまでも数多くの求人を掲載するためのものです。手取り足取りのサポートは期待できませんし、そういったサポートは求人情報誌や求人サイトの仕事ではないとも言えます。あくまでも求人情報を提供するだけで、あとは自分ひとりで頑張るしかないのです。もちろん、仕事探しにあたっての有益な情報が掲載されていることもありますが、それすらも自分でチェックし、目を通すしかないのです。受け身の方にとっては、使いにくいツールと言えるかもしれません。

 

人材紹介サービス

一般的な求人サイトと混同されがちなのが人材紹介サービスです。人材紹介サービスというのは、ただ求人を掲載しているだけではなく、その求人に応募する際のサポートを受けることができます。仕事を探している方と人材を求めている企業の間に入って働きかけてくれるのが人材紹介サービスなのです。

人材紹介サービスのメリットとしては、やはり徹底したサポートを受けられる部分が挙げられます。応募する際に必要となってくる書類の作成はもちろん、面接対策までおこなってくれるというところがほとんどです。面接の日時の調整やお給料面での交渉といったものも人材紹介サービスのほうがおこなってくれます。求人に関しても一般的には公開されていない非公開求人といったものにも応募できるようになります。

一方で、人材紹介サービスのデメリットとしては直接企業とやり取りできないという部分が挙げられます。もちろん、それがメリットになるという方もいるでしょうが、直接やり取りをしていきたいという方にとってはこの点がデメリットにもなり得るのです。また、どのような求人でも紹介してもらえるというわけではありません。応募したくとも紹介してもらえないというケースも人材紹介サービスであれば起こり得るのです。

 

ハローワーク

職探しといったときに真っ先にハローワークを思い浮かべるという方も多いでしょう。一般的にはあまりイメージがよくないかもしれませんが、ひとつのツールとしては知っておくべきです。実際にハローワーク経由でいい仕事を見つけることができたという方もいますので、先入観のみで避けるのはやめておきましょう。

ハローワークのメリットとしては、職業訓練が受けられるという部分がまず挙げられます。ブランクのある方にとっては、とてもありがたいでしょう。窓口では保険関連の手続きについても相談することができますし、もちろん職探しについての相談にも乗ってくれます。

ハローワークのデメリットとしては、一般的な求人情報誌や求人サイトといったものに比べると詳細がわかりにくいという部分が挙げられます。そのため、実際に働くようになってから「思っていたのと違う!」とガッカリしてしまうこともあるでしょう。また、そのときに対応してくれるハローワークの職員の方の質にかなりのバラつきがあるのもデメリットになります。誰に対応してもらうかによって、印象がまったく異なってくるのです。

シニア転職における志望動機で意識すべきポイント

シニア転職に限ったことではないのですが、転職の際には志望動機というものが重要になってきます。学歴やスキルに文句のつけようのない人材であっても、志望動機で落とされてしまうこともあります。転職の際によく見られるポイントというのはいろいろありますが、その中でも志望動機は特に重要なものなのです。ここでは、その志望動機で意識すべきポイントについてご紹介していきたいと思います。

馬鹿正直にならないこと

シニア世代の方に限ったことではないのですが、職探しをする際に志望理由に悩まされる方は本当に多いものです。本音を言ってしまえば、収入が得られて生活ができればどのような仕事でもいいという方もいるでしょうし、仕事を探すにあたって条件面以外で志望する理由はないという方もいるでしょう。一般的に職探しの際には嘘をつかないことが重視されるものですが、だからといって馬鹿正直に本音を志望理由にぶちまけてしまったのではいつまで経っても仕事を見つけることができません。

 

もちろん、嘘をつかないことは大切です。ただ、嘘をつかないことと馬鹿正直になることは同じではありません。馬鹿正直に本音をぶちまけてしまうのではなく、情報をピックアップして、それらしい表現に置き換えるようにするべきなのです。例えば、同じ内容の言葉でもフランクな口調で伝えるのと丁寧な口調で伝えるのとでは受ける印象がまったく違います。これと同じような感覚と言えるかもしれません。

 

 

志望動機がちぐはぐにならないようにすること

志望動機において、よくある失敗が独りよがりになってしまうということです。志望動機を自分なりに一生懸命に考えても、それが企業にまったく響かないということもあるのです。そういった場合、志望動機がちぐはぐになっていることが多いです。

 

例えば、IT系の企業への転職を目指しているのに志望動機が「これまでに積み重ねてきた接客経験を活かしていくことができると思い……」といったものであれば、企業は「なんでうちなの?」と思ってしまうでしょう。逆に、接客系の仕事を希望しているのに「パソコンスキルには自信があり……」といった志望動機も同じようにちぐはぐです。

 

ちぐはぐの志望動機を伝えてしまうと、「なんでうちなの?」「応募するところ、間違ってない?」と思われてしまうものです。どんなに魅力的な経歴を持っている方でも、こういったところで企業側から「あれ?」と思われてしまうと、本来であればうまくいくはずの転職もうまくいかなくなってしまうのです。

 

転職というのは、言ってしまえば仕事を探している人と企業のマッチングです。企業が求めているような人材にピッタリとハマるような志望動機を用意することによって、転職活動というのは有利に進んでいくことになるでしょう。そのためには、企業がどのような人材を求めているのか、その中で自分が生かせるものは何なのかを明確にし、それを志望動機に盛り込んでいく必要があります。

 

 

ぼんやりとした志望動機にならないように気を付けること

志望動機を書くときに、ありがちでぼんやりとしたものに仕上がってしまうという方も少なくありません。実際に、志望動機を無難なものにしようとすると、全体的にぼんやりとした仕上がりになりやすいものです。ぼんやりとした志望動機というのは、やはり説得力に欠けてしまいます。

 

例えば、お店に商品が並んでいたとします。お掃除コーナーを見ているときに、「とにかく便利!」と書かれているものと「部屋の隅やサッシの溝など細かなところのお掃除に便利!」と書かれているものがあれば、言うまでもなく後者のほうがどのようなシーンで使えるのか具体的にイメージすることができるでしょう。どちらかを購入するということであれば、後者を選ぶ方が多いかと思います。

転職というのは、数多くの求職者の中から自分を選んでもらうことです。言ってしまえば、お店に並んでいる商品と同じような立ち位置なのです。そう考えると、ぼんやりとした志望動機ではなく、明確で具体的な志望動機のほうが採用されやすくなるのは当然と言えるでしょう。「この人に入ってもらえれば、こういうシーンで活躍してくれそうだ」といった具合に企業側に入社後のイメージをさせることが志望動機においてひとつのポイントになってくるのです。

時代とともに変わっていくシニア転職における流れ

転職市場において、シニア世代の方がこれまで以上に求められるようになっています。シニア世代で転職を考えている方にとってはとても有利な状態とも言えるのですが、そのシニア転職における流れというのは昔から考えるとかなり変わっています。だからこそ、シニア転職においては、この転職の流れの変化を理解しておくことが大切になってきます。

 

 

昔とは違うシニア転職における流れとは?

シニア世代の方にとって転職というと、求人情報誌などで情報をチェックし、電話で確認を入れて、履歴書などを郵送するといった流れを想定しているかと思います。もちろん、現在でも求人情報誌は無料のものも、有料のものもあります。

そういった求人情報誌から求人をチェックし、電話確認などを入れた上で履歴書などを郵送するといった形での転職も可能ではあります。ただ、今はこの流れが主流ではなくなっているのです。

というのも、現在ではインターネットで情報を集めて、そのままweb上で応募するといった流れが主流となっているのです。今は何でもかんでもインターネットからおこなう時代となっているのですが、それはシニア転職にも言えることなのです。

今の時代はインターネットが使えて当たり前と考えられている部分がありますので、インターネットを使ったほうがより多くの求人情報をチェックすることができますし、インターネットでしか求人情報を公開していないというところも少なくありません。

やはりチャンスは多いほうがいいので、インターネットで情報を集めてそのまま応募するという流れに乗っていったほうがいでしょう。

 

シニア世代の方の中には、これまで仕事でインターネットが必要なかったという方もいるかもしれません。ただ、やはり今の時代はどこもかしこもインターネットが使えて当たり前と考えているところばかりです。

インターネットが使えるということで転職先の選択肢も増えてくるかと思いますので、使えない方はもちろん、あまり得意でないという方はこれをきっかけにインターネットをサクサク使えるようにしておきたいものです。

 

シニア転職における具体的な流れについて

では、インターネットからの応募が主流となっている今のシニア転職における具体的な流れについてお話ししておきましょう。

 

まずは転職サイトに登録をします。シニア向けの転職サイトもありますので、やはりそういったところを探すといいでしょう。

転職サイトに登録したら、実際に求人情報をチェックしていくことになります。そこから気になる求人を見つけたら応募していくことになるのですが、最初はエントリーという形になるかと思います。エントリーというのは、簡単に言ってしまうと書類選考の前の段階です。エントリー後に書類選考に移ることもありますし、場合によっては一次面接のときに書類を持ってくるように言われることもあります。

 

書類選考も必要な情報をweb上に入力するだけでOKということもありますし、データ化したものを添付して送信するだけでOKということもあります。書類選考は郵送のみとは限りません。

 

さすがに一次面接では実際にその企業や指定された会場へ行かなければいけません。一次面接の次がすぐに最終面接というところもありますし、二次面接や三次面接まで用意されていることもあります。そのため、転職には思っている以上の時間がかかります。

 

1社1社結果が出てからエントリーしたいところではありますが、やはりそれでは効率が悪いです。スケジュールがかぶらないように、同時進行でおこなっていくべきです。転職活動は最低でも3か月はかかるものと思っておいたほうがいいでしょう。

 

そのため、予定をあけておく必要がありますし、交通費などの転職活動にかかる費用といったところも考慮しておいたほうがいいです。

ちなみに、アルバイトや派遣社員などの非正規の働き方であれば、転職の流れももっとシンプルになります。基本的な流れは先でお話ししたものと同じような感じになりますが、面接は1回のみで済むケースが圧倒的に多くなります。その後、内定が出て、双方で調整をして、入社という形になります。

シニア転職における書類作成

シニア転職に限った話ではないのですが、転職において書類選考というのは避けては通ることのできない道です。その書類選考を無事に通過するためのポイントとなってくるのが書類作成です。ここでは、シニア転職における書類作成についてお話ししていきたいと思います。

 

書類作成を甘く見てはいけない

シニア世代の方であれば、おそらく新卒の就職活動で右往左往している若者よりは書類作成への自信が持てるのではないでしょうか?経験もあり、年齢も重ねているからこそ、学生さんのように書類作成でてんやわんやということはないでしょう。ただ、書類作成を甘く見てはいけません。

 

書類選考というのは、作成した書類に自分のすべてを委ねることになります。書類選考をするときに、自分自身が居合わせることができるのであれば書類をチェックしてもらいながら「ここはこういうことです」「そこはこういうことです」といった具合に説明ができます。ただ、書類選考では基本的に作成された書類のみを見て判断していくことになるのです。言ってしまえば、そこに書かれていることがすべてになってしまうのです。

 

だからこそ、先でもお話ししましたように書類作成を甘く見てはいけません。作成した書類は自分の分身のようなものなのですから、丁寧に込めて作成していかなければいけないのです。もちろん、きちんと理解してもらえるように、興味を持ってもらえるように作成しなければいけません。

 

パソコンか手書きか

書類作成にあたって、まず悩むのがパソコンか手書きかという部分です。これは一概に言えるものではありませんし、どちらが正解ということもありません。言ってしまえば、どちらでもOKなのです。

 

例えば、転職を考えている企業の業務でパソコンを使っているのがわかっている場合にはパソコンで作成したほうがパソコンで作成すること自体がひとつのアピールになることもあります。自分の書く字に自信がないという方にとっても、パソコンでの作成はひとつの選択肢になります。

 

転職先でパソコンを使うことがなく、自分の書く字に自信があるという方であれば手書きでもいいでしょう。ただ、転職の際にはシニア世代の方よりも年下の方が書類をチェックする可能性が出てきます。その可能性を考慮すると、歴史の教科書に登場するような達筆の方は書類をチェックする側が読み取れないこともあるかもしれません。そういった場合には、パソコンでの作成のほうが安心です。

一般的な国語の教科書に出てくるようなシンプルでわかりやすい字体であれば、手書きでも読みやすく印象もアップします。

 

だらだらと書き連ねるのではなくポイントをおさえてわかりやすく

年齢を重ねると、語れることも多くなりますし、ついつい書類の中でも語りたくなってしまうものです。ただ、転職の書類作成においてはその気持ちをぐっと抑えましょう。だらだらと書き連ねてしまうと、自己PRでも何でもなくただの自分語りになってしまいます。

 

それに何枚もの書類をチェックする側にしてみると、そういった書類はうんざりなのです。

 

だからこそ、だらだらと書き連ねるのではなく、ポイントをおさえてわかりやすく書くようにしましょう。自己PRであれば、自分の強みを箇条書きにして、その箇条書きに対して数行で簡潔に説明するといった具合です。このようにポイントをおさえてわかりやすく記載することによって、見た目にもスッキリとした印象になりますし、「読もう!」と思わせることができるのです。

書類選考を通過するためにも丁寧に込めて書くことは大切です。ただ、だからといって作成する書類の中ですべてを語れるわけではありません。

スペースに限りがあるように、書けることにも限りがあるのです。基本的には書類選考後の面接でも作成した書類に基づいた質問がなされることになりますので、作成した書類に書ききれなかったことというのは面接のときに補足をすればいいのです。

そう考えると、作成する書類でポイントをおさえて書くということの意味や重要性も納得できるのではないでしょうか?読ませるような書類、読みたくなってしまうような書類を作成していきましょう。

意外に明るいシニア転職の現状

意外に明るいシニア転職の現状

 

シニア転職というと、漠然とあまりよろしくないイメージを持っている方もいるかもしれません。転職というと若い世代の方が積極的にしているもので、シニア世代になってくると厳しい……と思い込んでいる方もいるのではないでしょうか?しかしながら、意外なことに今のシニア転職というのはなかなか明るい状態のようです。ここでは、意外に明るいシニア転職の現状についてお話ししていきたいと思います。

 

売り手市場はシニア転職にも言えることだった!

就職はもちろん、転職においても売り手市場だという話はいろいろなところで見聞きしているかと思います。新卒での就職に至っては、人材を確保するために中小が破格の初任給を出しているといった報道もありました。シニア世代の方はこういった報道を見て、「若い人はいいなぁ」と思っていたかもしれません。しかしながら、この売り手市場はシニア転職にも言えることなのです。

10年ほど前までは、おそらくシニア世代の方がイメージしているような厳しい状態だったかと思います。しかしながら、今はかつてと比較するとシニア世代の転職者数もかなり増えており、今では転職における「35歳の壁」はないとも言われているのです。有効求人倍率も高水準となっており、シニア世代の方が転職をするのであればまさに今がチャンスとも言えるでしょう。

 

シニア転職が売り手市場になっている理由

売り手市場になっているのはシニア転職にも言えることなのですが、ではなぜ今シニア転職が売り手市場になっているのでしょうか?

 

まず、理由として挙げられるのが少子高齢化です。シニア転職とは直接的には関係がなさそうに思えるのですが、今は若い世代の方が減っていますし、その働き方も多様化しています。そのため、業界に限らずどこの企業も人手不足なのです。人手不足だからこそ、即戦力になるような人に入ってほしいというのが本音でしょう。

そうなってくると、時間をかけて育てていく新卒というのは厳しい部分も出てくるかと思います。その新卒も獲得が難しくなっている状況なのですから、自然とシニア世代に救いを求めるようになるというわけです。

言ってしまえばシニア転職というのはご本人のためにもなりますし、企業を助けることにもなるのです。

 

次に、企業がシニア世代の魅力に気づいたという部分も挙げられるでしょう。

シニア世代の方の中には、「若い子には敵わない」と思っている方も多いのではないでしょうか?特に、日本は年齢にこだわる傾向にありますので、そういった部分で卑屈になっている方もいるかもしれません。

しかしながら、シニア世代にはシニア世代にしかない魅力というものがあります。

企業がその魅力に気づきだしたため、シニア転職が売り手市場になっているという部分もあるのです。

シニア世代の方というのはやはり大なり小なり社会人としての経験を持っているものです。そういった経験を生かした転職ということであれば、即戦力として活躍していくことができます。企業として即戦力になる人材というのは、今まさに喉から手が出るほど欲しているものです。

こういった需要と供給のマッチというのもありますし、シニア世代の方であれば安定した雇用が期待できます。どういうことかというと、シニア世代の方であればすぐに辞めるといったことがないだろうということです。

最近では若い世代の方が本当にコロコロと職を変えていますし、それを見て驚いている方も多いでしょう。もちろん、そういった働き方もひとつではあるのですが、余裕のない企業にとって採用した人材がすぐに辞めてしまうというのは大きな痛手になります。

シニア世代の方であれば若い世代の方に比べると、どっしりと腰を据えて働いてくれる可能性が高いので企業としても安心できるのです。そして極めつけはシニア世代ならではの、人生経験です。

つらい時代を生き抜いてきたシニア世代の方だからこそ、人生経験も豊富ですし、その人生経験からの臨機応変な対応といったものも期待できます。何かあったときに慌てずに落ちついて対処できるような部分もあるでしょう。このようなシニア世代ならではの魅力もシニア転職における売り手市場の一因になっているのです。

“逃げ出し転職”にストップ! 自分らしく生きるための転職とは?

1 冒頭

社会に出るにあたって、学生時代に思い描いていた夢や希望を膨らませていたら「そんなに甘くない世界だぞ」と打ち砕かれた人は少なからずいるのではないでしょうか。

 

自分の理想を叶えるために、好きな職種を選んだら、現実はそんな「好き」だけではどうしようもなかったなんて話は、決して珍しくはないことでしょう。

 

時には、仕事は理想通りだったのに、それを叶えられない職場だったり、人間関係に悩んだり、人の悩みは尽きないものでしょう。

 

そんな時に一度は誰もがよぎるのではないでしょうか?

 

「この仕事、辞めたいなあ」

 

私は退職をいけないとは思いません。その時代ごとに風潮や文化が異なる中で、避けるべき決断として考えられていますが、ちょっと待ってください。今を生きているのは、一体誰のためなのでしょう?

 

会社のため?

上司のため?

いいえ、何を隠そう、自分のためでしょう。

 

自分らしい生き方をできない会社に長く勤めていることが、自分の心身の健康を損なう場所であったなら、それは身を引くことも自分のためになる選択肢ではないでしょうか。

 

しかし、先のビジョンなしに、その場から逃げ出すような態度で退職をしてしまっては、その先は険しい道しか残らないことでしょう。これからのことを頭に入れたうえで、入念に準備をして、限りなく円満退職になるようにしていきましょう。

 

ここでは、退職・転職の失敗を回避するための方法をご紹介していきたいと思います。

 

2 今の職場に満足しない理由

まずはっきりさせておきたいのは、あなたがなぜ今の職場を辞めたいと思ったのかという動機です。実は些細なことで「辞めたい」と思っている人も多いのは確かです。

 

 

現代社会で初々しい社会人といえば、耳が痛い言葉ではあるかも知れませんが「ゆとり世代」と呼ばれる世代の人たちです。褒めて伸ばす教育方針で育ち、あまり怒られた経験は少ないのではないでしょうか。そのために、忍耐力に欠ける側面があると言われています。故に、ちょっとしたことで心が折れてしまう人も一部いるということです。

 

本当に退職するほどの理由なのか、今一度足を止めて考えてみましょう。

 

*内面的要因

・仕事への意欲、やりがいの消沈

結構多いのが、エンジンフル回転で休む暇もなく働き続けた人が、休むことを知るとふと我に返ったように抱く感情です。意欲に満ち溢れていたものの、給与明細を見て仕事と賃金が割に合っていないと感じたり、友人は休みを多く貰えているのに、自分はまともに休むことなく働いていることが馬鹿らしくなったりといった意欲の消沈が挙げられます。単に仕事が楽しくないと思っている人もいるかも知れませんね。

 

また理想とのギャップで、やりがいを見出せなくなったり、自分の「やりたいこと」ができず、会社の経営理念を理解できなかったりなどの、価値観の相違からもやりがいを感じることができなくなってしまう人もいるようです。

 

・人間関係での悩み

案外一番多い原因だと思います。社会は人との繋がりで回っていますから、逃れられないものだと考えてくださいね。

 

しかし、上司や先輩、同僚との軋轢や風通しの悪い人間関係は、当然ながらその人を潰すことにもなります。まして自分が被害者であったなら、なおさらだと思います。

 

新人研修や指導がおざなりになっている会社というのも、新人からすると居心地が悪い会社なのではないでしょうか。すでに作られている雰囲気に入り込める隙間がないと遠慮してしまう人もいることでしょう。

 

・仕事でのミス

仕事でのミスが多発してしまうと、「自分ってこの仕事に向いていないのかな……」と悩み、自信喪失に繋がってしまいます。自信がなくなると、今まで上手くいっていたことにすら「ミスをしたらどうしよう……」と不安を感じてしまうと思います。

 

 

また、10のうち9のミスがあるとすれば、自分の自信を維持できているのは成功した1のみ。この「1」を死守しようとします。するとどうなるでしょうか。ミスを恐れ、より消極的なところに自分を置いてしまうことになるのです。

 

*外面的要因

・パワハラ、モラハラ

パワーハラスメント、モラルハラスメントで苦しんでいる人は、やはり今の会社より良い場所を探したくなることでしょう。今は男女ともに社会に貢献している時代ですが、残念ながら男女差別や出産・育休に対する偏見は後を絶たないのが現実です。心無い言葉に傷ついているのではないでしょうか。

 

・劣悪な処遇

ノー残業を謳っているにも関わらず、それは「残業代が出ないから残業するな」というだけで、仕事量は圧倒的に残業しないと終わらないというパターンが比較的多いように思います。

 

また、交通費の支払いを回避したいからと、間接的に交通費を取らせないように仕向けたり、有休消化をさせてくれない雰囲気だったりすることも、やはり息が苦しいと感じてしまうことでしょう。

 

・残業が多い

たとえ残業代が出たとしても、やはりプライベートの時間も確保したいと思いますよね。1日12時間働いていて休憩がないというような状況だと、働く働かない云々以前に黒い会社ですよね。

 

また「後輩は先輩が退勤してからでないと退勤できない」という現場ならではの暗黙のルールを押し付けてきて帰れないという会社もないわけではありません。

 

3 次の職場に求めるもの

ここまでで、自分の退職理由は明確になって来たでしょうか?本当に退職する理由に感じてきているでしょうか。自分の力では解決不可能な問題だったでしょうか。

 

ここからは自分ではどうしようもないと感じている人へ、転職にあたり何を大切に仕事探しするとよいのかをご紹介していきます。

・今よりも良い処遇

たとえば、福利厚生が明確に記載されているところを探すようにしましょう。「法定残業時間○時間」といった記載には注意が必要です。残業代になっておらず、基本給に含まれている賃金の存在がある職種も0とは言い切れません。

 

育休、産休という女性にとっては重大な人生の局面に必要な休暇が、どれだけ取りやすい環境か、また実際の取得率などの情報はしっかり探して見つけるようにすると、休暇の実態にも気が付けると思います。

 

・良好な人間関係

人間関係を入社前から知る機会は少なく、実際の状況と見学時の対応の差異もなかなか見抜くのが難しいと思います。残念ながら、「お局」「関白」はいますし、全員と良好な関係を築ける職場というのは皆無と言っても過言ではありません。

 

人間様々な性格の集まりですから、必ず全員と親しくなる必要もありませんし、できないのではないかと思います。しかしできるだけ理想には近いところで働きたいですよね。

 

単純明快な見抜き方の一つとして、表情と挨拶のセットが挙げられます。百発百中ではないことを先にお伝えしておきますが、大体挨拶の所作を見て、その会社のゆとりや心持ちを図ることは出来ます。

 

たとえば、挨拶が流れるような動作の人が多いと、仕事も結構流しているような雰囲気、逆に笑顔ではきはきと挨拶することに抵抗がない人が多いと、不満が表面には出にくい雰囲気、もしくは不満を不満と思わずに仕事ができているといった推測が可能になってきます。

会社は人ですから、会社の理念への共感も大切ですが、よりよい雰囲気の会社を探すのであれば、社員の印象は要チェックです。

 

4 転職に向いている時期

さて、転職先への条件を考えたところで、どのようにして今の職場を辞めれば良いでしょうか。注意したいのは、ここに個人の激情を含めてはいけないということです。あくまでも社会人として、会社に対して敬意を払う心はどんな処遇を受けていても忘れてはいけません。

 

一度は働かせてもらっていた身です。極力迷惑をかけない配慮が求められてきます。その時期はたった一つです。

 

・年度末!これに限る

人事異動や転勤など大きな変化があるこの時期の退職が最も望ましいと言われています。ちなみに、この理由は会社への迷惑を最小限に抑えられるだけでなく、あなた自身の今後の転職活動にも大きな影響をもたらすとも言われています。

 

今の会社のせいで精神疾患を患ってしまった、あまりに陰湿ないじめに、生きていることさえ辛いといった緊急性のある退職に関してはこの限りではありませんが、なるべくは年度末を狙って年明けくらいから上司に相談していくようにすると引継ぎや募集をかけやすい状況にしていけます。

 

5 注意したいこと

円満退職の秘訣が年度末という節目にある背景には、中途退職への弊害があります。また、本当に退職をすることが最善の決断なのか、今一度自分の行動を振り返る機会を作り、自問自答をしてくださいね。

 

・中途退社は少なからず就活に影響する

中途退職をする人に向けられる感情は、よく言えば決断力があるというものではありますが、無鉄砲という認識をされる場合があるので注意が必要です。また、根気がないと思われ、転職先から「自分の会社もすぐに退職してしまうのではないか」と思わせてしまいます。

このような理由から、中途退職をするのは緊急性が高い状況で、どうしようもない最終手段という意識を持っておくようにしましょう。安易にその場から逃げようとするだけだと、後で痛い目をみることになってしまいます。

 

・今の職場で変えられることはないか見直す

再三考えることをおすすめしていますが、改めて今の職場を自分の身分から変える、あるいは変えるように上司を仕向けることが不可能なのか、今一度考え直してください。原因が少ないほど、改善の余地はありますし、働き続ける道を選ぶことができると思います。

 

・退職理由

もちろんのことですが「処遇に不満だから」「人間関係で躓いた」といった理由は、上司に良い印象を与えることが無いでしょう。むしろ会社の理念に即したパフォーマンスができていないといった事情の方が、上司もそれ以上何も言えないのではないかと思います。

 

自分勝手な理由は、現職の仲間たちからも白い目で見られてしまいます。あくまでも相手に最低限の迷惑で退職するようにしましょう。

 

 

6 まとめ

いかがだったでしょうか。「隣の芝生は青く見える」という慣用句があるように、自分の置かれた環境にない良いものは憧れとなり、羨ましくなるものです。しかし、ないものねだりをしていても、自分の満足できる居場所を見つけるのは難しいのです。

 

単なる憧れだけで今の職場を逃げるように去るのは、あなた自身の今後の影響を考えても良い決断ではありません。皆さんも自分の置かれた状況をよく考え、転職をするのか、働き続けるのか判断していきましょう。

シニア転職においては軸を決めることが大切

シニア転職に限ったことではないのですが、転職活動というのは行き当たりばったりではいけません。無計画に転職活動をおこなっていても、いたずらに転職活動にかかる時間を引き伸ばしてしまうだけです。時間をかけることは悪いというわけではないものの、無駄な時間はやはり省いていきたいところです。そのためにも、転職活動における軸を決めることが大切になってきます。では、シニア転職における軸とはどのようなものなのでしょうか?

 

・できることを中心に考えること

転職というのは、それまでの自分の経験を生かした転職とまったく畑違いのところに飛び込む転職のふたつのタイプにわけることができるかと思います。もちろん、どちらが正しい、どちらが間違っているといったことはありません。実際に経験を生かした転職をして成功している方もいますし、まったく畑違いのところに転職して才能が開花したという方もいます。ただ、シニア転職においてはそれまでの自分の経験を生かした転職というものを意識したほうがいいかもしれません。

というのも、シニア転職においては「今の自分にできること」を中心に考えていくことが大切なのです。もちろん、シニア世代だから新しいことを始めるのは難しいというわけではありません。

 

何かを始めるのに遅すぎるということはないのです。ただ、転職活動というのはいつまでもダラダラと続けるべきものではありませんし、できるだけ早めにゴールを決めたいところでもあります。それにシニア世代を求めている企業の多くが即戦力となる人材を求めているのです。

 

ご自身の気持ちも大切ではあるものの、シニア転職においては企業のニーズを考慮し、有利に進めていくためにも「できること」を中心に、これまでの経験を生かしていく方向で転職を進めていくのがいいでしょう。

 

・強みを絞り込む

日本人というのは、もともと自分に自信がないというタイプの方が多いです。短所はいくらでも挙げられるのに、長所はなかなか思い浮かばないという方も多いでしょう。謙虚とも言えるかもしれませんが、自分の強みを理解できていないと転職活動は有利に進めていくことができません。

シニア世代の方であれば、つらい世の中をこれまで生き抜いてきたのですから確実に何かしらの強みがあります。前職での専門的な知識やスキル、コミュニケーション能力、分析力、行動力……ただ、あれもこれもとなってしまっては、せっかくの強みがぼやけてしまいます。いろいろな強みの中でも「これ!」というものに絞り込んで、それをアピールできるようにしていきましょう。

 

もし、ご自身の強みがわからないという場合には、身近な人に相談してみたり、就業支援をおこなっている方に相談してみたりするといいでしょう。特に、就業支援をしている方に相談するのはとてもおすすめです。いろいろな人を見てきているからこそ、客観的に見てどこか強みになるのかをわかりやすく教えてくれる可能性が高いのです。強みが明確になったら、あとはそれをアピールするだけです。就業支援に携わっている方であれば、そのあたりのアピール方法についてもアドバイスをしてくれるはずです。

 

・希望する条件の優先順位を決める

転職活動というのは、転職できればどこでもいいというわけではありません。シニア転職だからこそ、譲れない条件があるという方もいるでしょう。この条件というのもシニア転職におけるひとつの軸になってきますので、希望する条件の優先順位を決めていくようにしましょう。

例えば、転職をする上で「働きやすい環境」「資格を生かせる」「勤務先が近い」など希望する条件を挙げてみましょう。希望条件が少なければそれをすべて満たすような転職先もあるかもしれませんが、おそらくそういったケースはそうそうないでしょう。だからこそ、希望条件の中でも優先順位を決める必要があるのです。これは希望条件を取捨選択することにつながってきます。そうなってくると、転職先を一気に絞り込むことができますし、仮に複数のところから採用の連絡をもらった場合でもその中から迷わずに決めることができるでしょう。